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荒島岳の概要
荒島岳(あらしまだけ)は、福井県大野市にある標高1,523mの山で、「大野富士」の愛称でも親しまれています。福井県内で唯一、日本百名山に選定されており、その歴史は深く、開山に関しては泰澄大師と行基の二つの説が伝えられています。山頂には延喜式内小社である荒島神社が祀られ、古くから信仰の対象となってきました。また、荒島岳の山域は「奥越高原県立自然公園」に指定され、豊かな自然が保護されています。
荒島岳の名所と見どころ
山頂の荒島神社
山頂には荒島神社が鎮座しており、信仰の山として歴史的価値があります。また、一等三角点も設置されています。
シャクナゲ平
登山道の途中にある標高1,204mのピーク「シャクナゲ平」。その名の通り、シャクナゲの群生が広がる絶好の休憩スポットです。
豊かな植物群とお花畑
山頂付近では、ハクサンフウロやカライトソウなど高山植物が見られ、アサギマダラが舞う様子はまるで楽園のようです。
まぼろしの大垂
荒島谷川にある落差60mの滝で、深い谷に隠れる壮観な自然景観です。
登山情報
荒島岳の登山コース
荒島岳への登山ルートは複数あり、初心者向けから健脚者向けまで多彩なコースが選べます。
登山コース
コース名 | 所要時間 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|---|
勝原(かどはら)コース | 行き: 帰り: | 中級者向け | JR越美北線勝原駅から、旧カドハラスキー場を経由する一般的なコース。ブナ林を抜け、急斜面「もちがかべ」を越えると山頂に到着します。所要時間は約3時間40分。 |
中出(なかんで)コース | 行き: 帰り: | 中級者向け | 大野市蕨生からのコースで、湧水「みずごう」を経由。シャクナゲ平を通り、山頂に至ります。 |
佐開(さびらき)コース | 行き: 帰り: | 中級者向け | 西側の鬼谷林道を利用するルート。荒廃が進んでいるため、現在は推奨されていません。 |
新しもやまコース | 行き: 帰り: | 上級者向け | 越美北線越前下山駅付近からスタートする急坂の多い健脚者向けコースです。 |
荒島岳の自然と四季
四季折々の自然
- 春:シャクナゲやイワウチワが咲き誇る登山道が魅力です。芽吹祭(山開き)は5月上旬に開催されます。
- 夏:高山植物が彩るお花畑で、カタクリやタカネマツムシソウが見られます。涼しい山頂は避暑地としても最適です。
- 秋:山全体が紅葉に染まり、山頂からの眺めがひときわ美しくなります。
- 冬:雪をまとった山は静寂と神秘性を感じさせます。スノーシューなど冬山登山にも適しています。
荒島岳は、豊かな自然と多様な歴史を持つ魅力的な山です。福井県を訪れる際はぜひ登山を計画し、その魅力を体感してみてください!
基本情報
- 住所
〒912-0153
福井県大野市仏原
この情報は2025年01月28日現在のものです。 店舗、施設からの情報を基に掲載しておりますので、変更になっている場合があります。詳しくは店舗、施設にお問い合わせください。